クリクラ

株式会社ナック(東証1部)が運営する宅配水サービス。

ダスキンのメガフランチャイジー。そのインフラやソフト面でのノウハウを有していたことから2002年にアクアクララのフランチャイジーとして宅配水ビジネスに参入。その後2004年のアクアクララの民事再生を期に独立。自らがフランチャイザーとなる。
その際にいくつかのアクアクララフランチャイジーを誘いクリスタルクララというブランドに変更し再出発。

その後2009年にブランド名を「クリクラ」に変更。

製造プラントを全国各地に置き、ROミネラルウォーターを主たる商品として全国展開を行い、日本で初めてサーバー無料レンタルを打ち出しシェアを拡大した。

その後代理店網を拡大させ、当時業界1位であったアクアクララを抜きリーディングカンパニーにまで成長する。
東日本大震災の際は代理店網や直営店網を生かし被災地各地で救援物資の支援を含めてボランティア活動を行った。その後も各地の災害時には積極的に支援活動を行っている。

直営店及び代理店を活用した現場のBtoC営業を強みとしており、各地に多数の営業マンを配置している。
震災後はweb戦略に成功した、コスモウォーター等のワンウェイに押され顧客獲得が伸び悩んでいる。

2011年より、クレヨンしんちゃんをキャラクターとしてTVCMを行っている。

2015年に天然水系ワンウェイブランドのクリクラミオを投入し新規需要及び天然水ユーザーの取りこぼし防止を画策。初期は順調に顧客数を伸ばしたが、メインストリームであるクリクラの売り上げ不振に伴い、予算不足により販促活動が制限されこちらも顧客数は伸び悩んでいる。

2017年10月、クリクラミオの値上げを発表。配送費高騰と理由に商品価格に転嫁。合わせて今まで業界で最も柔軟性の高かった配送単位や周期等にもメスが入りサービスが劣化。販促活動を絞ったうえに条件悪化という事でクリクラ本体はクリクラミオを見捨てた模様。これによってクリクラミオは逝った。今後上昇の芽はない。
折角いいポジションに着けていただけにもったいない選択をしたといえる。

ワンウェイ各社が運送料金値上を価格転嫁している中、自社配送メインのリターナブルは価格を据え置いている。クリクラもその一つであり今回のクリクラミオ値上げの背景には、顧客のクリクラ回帰を目論んでいる節がある。しかしその予想は大きく外れるであろう。
クリクラミオやクリクラは顧客認知度が低くネットでの影響力が低い。その為、クリクラミオから離れた顧客は本家クリクラではなく、フレシャスやプレミアムウォーターへ流れることが安易に予想される。
その辺りの想定がクリクラの幹部は甘い。甘い。甘すぎる。企画部がバカなのかな?おっと失礼しました。つい本音が・・・。
あんみつに蜂蜜をかけて練乳を絞り切ったくらい甘い。

2009年に住之江プラントにて業界初となるHACCAP認証を取得。
2015年には埼玉県本庄市に業界最大の宅配水工場を建設し一般顧客の工場見学施設を有している。

設備や安全面への配慮において確実に業界NO1だといえる。

2017年4月時点では公称値約50万件の顧客を有し業界トップ。
実顧客数は概ね45万件程度と推測される。
ただし、2017年度中にプレミアムウォーターグループに抜かれる可能性が高い。

2011年~2013年頃までは大幅な伸びを見せていたが、その後停滞。代理店募集を大幅に絞り新規出店ペースも減少。その為顧客数は伸び悩んでいる。

クリクラの近年の敗因はweb戦略の軽視だと思われる。元々宅配水業界は労働集約型の事業であり、リアル現場での顧客接触回数が多い企業が伸びていた。その為、自社営業員や代理店営業網を有していたクリクラやアクアクララが業界では圧倒的に有利な立場にあった。ところが、iphoneの普及をきっかけに一般消費財の情報収集が容易になりクリクラの顧客層がネットリテラシーを手に入れた。そこにタイミングを合わせて全力投球した会社が天然水系ワンウェイメーカーであり、ネット上での顧客獲得を総ざらいすることになる。
当時は規模も小さく各社のネットに関する知識も不十分だったため軽視されていた獲得ルートだが、今ではweb獲得がウォーターサーバー業界の主流になり、流れに乗り遅れたクリクラやアクアクララはその牙城を崩せないでいる。

特にクリクラは業界最大の現場セールスマン組織を有しており、容易にweb獲得重視へ舵を切れない事情がある。
アニュアルレポートには毎年対面営業強化の文言が躍るが、もはやそれでは業績が回復できないところまで来ており2015年度の決算ではついに赤字を計上している。その後2016年度決算では黒字に回復。宣伝広告費の圧縮による黒字化である。本来であればクリクラミオの売り上げが上乗せされているはずだが、全体売り上げは伸びていない為リターナブルの顧客は減少していると考えられる。

2017年5月にアクアクララが合弁会社を設立。
将来的には両社幹部の天下り先なると懸念されている。会社名は株式会社ACC。関係筋によるとすでに天下り先化しているとの情報もある。
クリクラとアクアクララが合弁会社を設立【くまおさんの考察】

2017年10月クリクラおよびアクアクララが相互にボトルのOEM供給を開始した。これはコストダウンに意味のある動きだといえる。
今後想定されるのは、これに伴った既存プラント工場の閉鎖である。クリクラもアクアクララも全国各地にフランチャイズ製造工場を有している。2社が製造の最適化を図ることによってそれら工場の整理が必要となってきた。しかし、ストックビジネスの旨みを享受しているフランチャイズ製造工場はその条件は飲めない。血が流れる大ナタが振るわれる可能性があるといえる。

2016年、2017年も大きな変更は起こらない模様であり、業績回復材料は特にない。

天然水系ワンウェイメーカーの快進撃がしばらくは続くと考えられるが、それら企業は運営母体が企業倫理上で危ういこともありいずれ問題を起こす可能性がある。その際にクリクラが復権する可能性は十分に考えられる。しかしそれが何年後になるかはわからない為、それまで現在の大きな販売網を維持できるかは未知数である。