ハワイウォーター

神奈川県を中心にプロパンガス販売を行うトーエルが運営するウォーターサーバーブランド。
トーエルにはハワイウォーター、ハワイアンウォーター、アルピナウォーターを運営している。
トーエルは東証1部上場。

2002年ハワイウォーター開始。
2006年アルピナウォーター開始。

アルピナウォーターは長野県で取水したお水をRO生成したリターナブル、ハワイウォーターはハワイ工場でRO生成したリターナブル、ハワイアンウォーターはハワイ工場でRO生成したワンウェイサービス。

ガス会社経営として安定したストックビジネスを展開していたトーエルはウォーターサーバー事業でも安定した顧客獲得に成功している。
リターナブルのアルピナウォーターも扱っており、こちらはミネラル成分の入っていない純水。リターナブルとしてはクリクラ、アクアクララに次ぐ顧客規模を有している。サーバーデザインが古いこともあり爆発的な顧客増加はない。しかし他社に比べて広告販促費が低い為利益はしっかりと確保している。

アルピナウォーターはミネラルを添加しないRO水という独自のポジショニングで低価格路線を貫いている。一方、客単価上昇の役目はハワイウォーターブランドが担っている。ハワイで取水しRO生成した純水をコンテナ輸入している。
イメージ趣向性の高い一定の顧客層にファンが多い。味等に関しても美味しいと言及しているwebサイトを見かけるが、RO生成純水なのでミネラル成分は限りなくゼロに近く特質すべき味はない。味が美味しいと言っている人は勘違いである。

そもそもRO生成するならば、ハワイで製造する理由はないよね?とくまおさんは考えるが、そういった事情が分からない情報弱者が実質ターゲットとなり業績は悪くない。リターナブルの場合は空ボトルもコンテナでハワイに返送しなければならず超すつ効率が悪い。

その後、リターナブルが頭打ちになった事もありハワイウォーターとして全国対象のワンウェイ事業を開始。
こちらもミネラル成分を添加していないお水なので、イメージ以外は特にハワイの必要性はない。

ジャニーズ事務所の嵐がハワイでのコンサートを実施した際に、ファンクラブ会員向けに「ハワイからのお土産」として配られたペットボトルはトーエル社のハワイアンウォーターであった。

アルピナウォーターでは水素水生成器をウォーター横にセッティングするサーバーを開発販売レンタル開始することで顧客層を伸ばした。他社では取り扱いのない唯一のサービスだった為一部顧客層には好評であり一時期は在庫不足に陥るほどであった。
それに気をよくした経営陣は株主向けのアニュアルレポートにて水素水サーバーの販促強化を打ち出したが、その後水素水業界全体に対して懐疑的な資料が発表され業界の信頼回復は難しい。水素水サーバーが失速することは間違いない。

水素水「やっぱりただの水」 国民生活センター調査の唖然
※この記事にトーエルは関係ありません。

ちなみにくまおさんは水素水に関しては懐疑的であり、トーエルが戦略の一つとして水素水を掲げた際には疑問を唱える記事を投稿した。

トーエルはハワイブランド以外には特に強みがなく、サーバーデザインも数世代前のものを採用している。法人需要が強いが、ワンウェイには全く太刀打ちできていない。好調だった水素水サーバーにケチが付いた格好になったトーエルは今後難しい局面を迎えることになる。

顧客が急激に減少することはないが、微増程度で推移すると想定される。